6月1日フィリピンロックダウンが規制緩和へ。フィリピン政府の対策は成功?失敗?

6月1日フィリピンロックダウンが規制緩和へ。フィリピン政府の対策は成功?失敗?

フィリピンのロックダウンが2020年6月1日より、大規模緩和されることになりました。

その初日となる本日(6月1日)、セブでは大規模な交通渋滞が起きている模様。

 

残念ながら、この大規模規制は、感染者が減ったから実施した施策ではありません。むしろ、感染者数はここ最近、急激に増加しているのです。

 

フィリピンは早い時期にロックダウンをしたのになぜ防ぎきれない?

ロックダウンに意味がなかったのでは?

 

など、さまざまな批判も上がっています。

 

フィリピンのとった施策、超早期のロックダウンは間違いだったのでしょうか?意味をなさなかったのでしょうか?そしてこの大規模緩和で何が起こるのか?

 

本記事では、フィリピンのコロナウイルス対策に関する私なりの考えについて書きます。

 

 

フィリピン政府のロックダウン施策は失敗?

個人的には、早期のロックダウンは、フィリピン政府およびドゥテルテ大統領の英断だったと考えています。

フィリピンでは、3月12日、首都マニラの封鎖(ロックダウン)を決定しました。しかし、その当時、コロナウイルス感染者数は、20~30名程度でした。

詳しくは過去の記事をご覧ください。

 

世界からは、あまりにも早すぎる対策ではないかと批判もされました。しかし、今となって思うのは、このタイミングですら、遅すぎたのです。

 

というのも、コロナウイルスの検査をし、結果がでるまでには、数日間かかります。ある程度医療体制が整った今でさえ、数日前の検査結果がバンバン出てくるほどです。

 

つまり、3月12日時点では、感染者数は、もっとたくさんいたと考えてよいでしょう。コロナウイルスはすでにフィリピン各地に広まっていたと考えるほうが自然です。

 

つまり、フィリピン政府が行った、一発ロックダウンという施策は、その当時、非常に適切な対応だったと個人的には考えます。もし早急なロックダウンを行っていなかったら・・・どうなっていたのでしょう。

 

 

セブ市とダバオ市の対応の違いから見るコロナウイルスの現状

首都マニラは、人口も多いですし、海外から多くの人々が集まる主要都市ですので、感染が拡がるのはある程度仕方ないかと考えています。しかし、その他の都市はどうでしょうか。

 

フィリピン第2の都市であるセブと、第3の都市であるダバオでは、対策に大きな違いがみられました。

 

ダバオでは、感染者0人の段階で、マニラと同じレベルのロックダウン施策をすぐに実施しました。

 

その一方セブでは、感染者数0人をうたい、観光客や語学留学生の受け入れを進めました。

 

その結果、セブでは感染者数が激増したことはいうまでもありません。今となっては過去の後悔ですが、なぜ危険の察知が事前にできなかったのか。セブはインバウンドが経済の中心なので、封鎖を避けたかったのはわからなくはありませんが・・・

 

 

6月1日に大規模規制緩和へ。この背景は?

6月1日、マニラもセブも、規制が大きく緩和されました。フィリピン好きの日本人の中には、フィリピンに行ける日も近いのでは!と考える方もいると思います。

 

しかし、この緩和は、感染者が減ったり、安全が確保できたことによる緩和ではありません。

むしろ、感染者数は、ものすごいペースで増えています。

 

5月29日より、フィリピンの保健省は、新規感染者と過去の感染者を別々に出すようになりました。これが混乱を招いています。近々3日間の感染者を示す新規感染者、4日以上前に検査をした過去の感染者を別々に表記するようになったのです。そのため、新規感染者数は減ったと考える人もいるようですが、これまでもその2つを足した数を発表していたのです。

 

そのため、フィリピンの多くのメディアでは、これまで通り、発表された総数を公表するようにしました。4日前の検査であっても、5日前の感染者であっても、現在コロナウイルスに感染していることには違いありません。これによれば、5月29日は1000人越え、30日、31日も500人越えです。減るどころか、これまでで最大レベルに感染者数が増えているのです。

 

では、このような中、なぜ規制が大規模緩和されたのか?

 

フィリピン政府は、貧困者層の救援金を準備していましたが、すべて底をつきました。(貧困者層にすらお金がいきわたらなかった現状もありますが)

 

経済の落ち込みはあまりにひどく、限界に来ています。75日間もの厳しいロックダウンを行ったのだから当然です。

 

国民は耐えきれなくなっており、違反を犯してでも外出するようになりました。

 

つまり、国、国民ともに、限界に達したわけです。

 

もうどうしようもない。そんな中でとった最後の施策がロックダウンの規制緩和。

 

これについてはさまざまな意見があると思いますが、フィリピン政府が規制を緩和する明確な理由を説明していないことから、多くの人がそう考えています。

 

 

フィリピンの医療事情と医療崩壊

そんな中、危険がささやかれているのが、フィリピン国内における医療崩壊です。これまでフィリピンの医療機関は、臨時の施設を設けるなどして、何とかコロナウイルスに対応してきました。しかし、このレベルで増え続けるのであれば、もちろん限界に達します。

 

また、フィリピンは、家族思いの人が多いです。医療機関で働く家族や親戚に対し、仕事をやめるように説得する人も増えているよう。実際、医療関係者の中には、コロナに感染して死亡する人も増えているため、かなりシビアな状態です。

 

医療機関のことを考えれば、何とかしてコロナ感染者の増加を防がなければならない。そのためにフィリピン政府は厳しい施策を行ってきたのですが、それも終わりを告げました。

 

つまり、コロナの危険は、これからが本番だ、というのがフィリピンの現状です。とくに、マニラやセブでは、コロナ感染のリスクは非常に高いといってよいでしょう。

 

 

飛行機の利用が開始?いえ、ほとんどの都市で規制継続

マニラがGCQに移行したことを受けて、フィリピンの大手航空会社、セブパシフィックとフィリピン航空が運航スケジュールを発表しました。これは、フィリピン政府がGCQ間であれば移動ができると発表したのが原因です。

 

しかし、これはあくまでも政府が述べた一般的な基準によるもの。そして、何とかして仕事を進めたい航空会社が独自の見解で動いたものです。

 

コロナの感染者数を0もしくは数人にとどめている地域にとって、これはとても怖いことなんです。せっかく感染を抑えてきたのに、飛行機のスタートで感染者がどんどん入ってきては元も子もありません。しかも、このコロナの現状があるにも関わらず、空港のチェック機能はずさんそのもの。たとえば、数日前にセブからダバオに帰ってきた大学生たちは、セブで一切検査も受けず、空港でもスルー。そして、ダバオに到着後検査をすると陽性が判明。

 

このような状況の中では、他地域からの立ち入りを許可することなんてできません。現在、多くの都市が、立ち入り禁止を続けています。許可されているのは、これまでのような物流の移動と、出身者などの限定された人物のみです。しっかりとした対策が行われるまでは、フィリピン国内間の移動でさえも難しいといえるでしょう。

 

 

日本からフィリピンへの入国は安全?

フィリピン応援団の自分としては、フィリピンの経済のためにも国際線のスタートを希望していますが・・・

今の段階では非常に危険です。たとえば、フィリピン国内で特定の地域に対して検査を実施すると、かなりの人数が陽性と診断されます。

 

つまり、町中に、かなりの数の感染者が存在しているということ。

 

これはある程度仕方のないことかもしれませんが、今フィリピンに来ることは、コロナの危険の中に身を置くようなものです。

不要不急の渡航は、たとえ飛行機の運航がスタートしたとしても、避けたほうがよいでしょう。

 

※国際線の運航については、さまざまなニュースが出回っています。フィリピンのメディアが発表したものであっても、正しくない可能性は大いにあります。また、たとえ現時点で正しくても、それがひっくり返ることは多いのあり得ます。国際線については、慎重に情報を当たる必要があります。

 

まとめ

6月1日に行われたフィリピン国内におけるコロナに関する規制緩和について紹介しました。

 

最後に1つ言いたいのは、フィリピンは、安全であるから規制が緩和されたのではなく、もうどうしようもないから緩和された感じです。

 

もしコロナが収まっていけばそれに越したことはありませんが、逆に大きく拡大する可能性があるのが今のフィリピン。

 

さまざまな情報がまわっていますが、ぜひ適切な情報の収集に心がけてくださいね。

 

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