フィリピンで最も治安のよいダバオ市における
「コロナウイルス対策」総まとめ

フィリピンで最も治安のよいダバオ市における<br>「コロナウイルス対策」総まとめ

フィリピンではコロナウイルスの感染が拡大しています。
2020年3月24日現在、フィリピン国内の感染者は462名です。

 

本記事では、フィリピンの中で最も安全(治安がいい)といわれる
「ダバオ」におけるコロナウイルス対策について紹介します。

 

というのも、「ダバオ」はかなり早い段階から
コロナウイルスの感染拡大の防止に努めてきた都市
だからです。
もちろん、空回りや失敗もあるかと思いますが、
コロナウイルスが広がりつつある現在、世界が参考にできることもあるかと思います。

 

フィリピン国内におけるコロナウイルスの状況を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

フィリピンの新型コロナウイルス最新版

 

フィリピン入国禁止!?ビザの新規発行停止!?コロナウイルスVSフィリピン

 

 

フィリピンの都市「ダバオ」におけるコロナウイルス対策

ダバオは、フィリピンの南の方に位置するミンダナオ島にある都市で、
フィリピンで最も治安のよい都市といわれています。

治安は大丈夫?一度来たらわかる!フィリピン第3の都市ダバオの魅力とは。

それもそのはず、ダバオ市の元市長は、現フィリピン大統領であるドゥテルテ大統領なんです。
そして、現在はドゥテルテ大統領の娘であるサラ氏が市長です。

 

ダバオ市の感染者数は、2020年3月24日7時の時点で、2名と報告されています(参照)。
※3月26日、感染者数は4名に増加しました。

ダバオ市は、コロナウイルスの脅威から市民を守るために、非常に速い時期から対策を講じてきました

 

そのいくつかを紹介します。

 

 

ロックダウンではないけれど、ロックダウンのようなものを開始

マニラを中心に、フィリピンの感染者が増加した3月12日、マニラはロックダウンを決定しました。
しかし、これはあくまでも感染者が増え続けているマニラだけの話です。
しかし、ダバオ市ではいち早く、「ロックダウンではないロックダウン」を開始しました。
これはつまり、状況が悪化した際にロックダウンを行うという市長からのメッセージであるとともに、
十分な対策を今から講じるように伝えるものです。

 

これにより、市民は非常に早い段階から準備ができたため、
マニラほどの混乱は見受けられなかったことに加え、
ロックダウンが発令された際も、市民はすでに準備完了(?)の状態でした。
もちろんパニックバイイング(パニック買い)も見られましたが、
混乱はほとんどなかったのではないでしょうか。

急なロックダウンは、市民を不安な状態にさせるため、
このようなプレロックダウンや徐々に禁止を増やしていくやり方は有用かもしれません。

 

 

貧困層、被災者に向けた確実な支援

コロナウイルスにより仕事を失ったり、給料をもらえない人々が急激に増えつつあります。
そのためダバオ市は、多くの人員を配置し、食糧支援に即座に動き出しました。

 

まず優先したのは、今日、明日の食事が買えない貧困層および地震等による被災者の支援です。
これらの人々をリストアップし、ロックダウン翌週の月曜日から食糧支給を開始しました。

 

また、「Ration Cards」という、自己申請制のヘルプ要求サービスも開始。
申し込み、受理された場合は、一定の補助が受けられます。

 

本当に困っている人たちにいち早く物資を届けようとする政府の方向性には好感が持てます。

 

 

交通網の遮断

ダバオ市は早い段階から、外部の都市との陸路・空路を完全に遮断しました。

これにより、リスクが高い外国人からの感染や、マニラ在住者からの感染を比較的抑えることができました。
(停止前の数日間にマニラ→ダバオは一定数いるようですが)

 

これにより、ダバオ市内への感染者の流入を最小限にすることができたのではないでしょうか。
(ただし、ダバオから帰国できなくなった外国人も一定数いるようです)

 

 

TikTokを活用したキャンペーンにより外出制限を促進

外出禁止によるダバオ市民の「暇だ~」という声に応え、TikTokを活用したキャンペーンを開始しました(参照)。
家の中限定で、市民に様々なテーマを与え、ダバオ市民はそれらの撮影動画をアップロードし、楽しんでいます。

 

ただ家から出るなというのではなく、家から出られない人の苦しい気持ちも加味した上での対策でしょうか。
このあたりのサポートも非常に高評価です。

 

 

ダバオ市民のライフラインを確保するために、ジプニー運転手を支援

ロックダウンの開始前および開始直後、多くの人々が買い物に出かける必要がありました。
それと同時に、ダバオ政府はジプニー運転手に、乗客を半分までと制限しました。

 

ジプニー運転手としては、感染リスクもあるし、乗客半分で稼げないしでうれしくありません。
そのため、ジプニー数が急激に減少!という事態が発生しました。

 

ダバオ政府はすぐに、ジプニー運転手に補助を行うことを伝え、乗客半分を継続するよう伝えました。

 

これにより、現在は、ほとんどのジプニーが乗客半分で問題なく運転しています。
多くの会社をできる限り占めるように伝え、外出禁止令もあるので、現状では全く問題なく機能しているようです。

 

今はフィリピンは真夏であり、マニラでは、食料を買いに行くために熱中症のリスクを負っている人が多くいるそう。
そのあたり、ダバオでは多くの人が生活に大きな不自由なく生活しているように感じます。

 

 

外出許可証の制度を中止!

フィリピンの一部では現在、外出するために、
外出許可証とか検疫パスと呼ばれる許可証が必要なんです。
家庭の中で1名だけが利用することを許可され、
買い物に行くことができます。

 

逆に言えば、それ以外の人は、屋外にも出られないのです。

ダバオ市でも、一部のバランガイ(町のようなもの)で配布されたのですが、
サラ市長がそれを無効化するように指示。

どうやら、市からの通達ではなく、先を見越したバランガイの長たちが自主的に始めた模様。

サラ市長は、ダバオ市は現在、非常によく機能しているため、
この対応をするのは今ではないと述べ、撤回するように伝えました(参照)。

 

実際、すべてのスーパーや公共機関にて、感染予防策が非常によくとられているので、
ダバオでは現在、外出のリスクがそこまで大きくないと判断したのかもしれません。

 

とはいえ、3月26日より、外出禁止がさらに強化されたため、
不要不急の外出はもちろんできません。

 

しかし、ダバオ市は、フィリピンの中でも感染予防が非常によく機能している都市なのではないかと思います。
ただ、他の都市を真似するだけでなく、しっかりとした決断ができるサラ市長。ポイント高いです!

東京封鎖(ロックダウン)とは?フィリピンのロックダウンから解説します!

 

 

その他

 

その他にも、

・ソーシャルディスタンスとして1m以上の距離を空けること

・外出時のマスクと、建物入場時のアルコール消毒徹底

・レジャー施設等の停止

・最低限必要な企業以外の一次停止

 

など、感染リスクを下げるための数々の方策が打ち出されています。

 

これらの大規模な政策が行われているにも関わらず街は平和そのものに機能しているのも、
ダバオ市がこれまでに築き上げてきた治安と人のよさによるものかもしれません。

 

終わりに

本記事では、フィリピンで治安が最もよいといわれるダバオ市における
コロナウイルス対策の一部について紹介しました。

 

もちろん、これらの対策がうまくいったかどうかがわかるのはまだ先ですし、
何よりも経済的な立て直しを今後行う必要があります。
ただ、ダバオ最大の資源である「人」を守ろうという政府の方針には大いに賛同できます

 

現在、日本の首都東京に、ロックダウンの危険が潜んでいるとも言われています。
今後、日本でコロナウイルスが再度広がらないことを願っていますが、
準備はしっかりしておくに越したことはないでしょう。

 

この記事から、何か得るものがありましたらうれしい限りです。

 

コロナウイルスが落ち着きましたら、ぜひダバオにも遊びに来てくださいね。

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