デング熱の脅威が迫るフィリピン!怖いのはコロナだけじゃない!

デング熱の脅威が迫るフィリピン!怖いのはコロナだけじゃない!

コロナウイルスの感染者数が東南アジアになり、連日コロナの恐怖に怯えるフィリピンですが、

コロナの他にも怖い病気の情報がやってきました。

 

そう、「デング熱」です。

フィリピンの最近のニュースでは、コロナの他にも、デング熱に対する注意喚起をするニュースが増えています。

 

しかし、デング熱に対して、あまり詳しくない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回、デング熱の基礎から予防法まで徹底紹介します。

 

デング熱とは

「デング熱」とは、蚊に刺されたことによって起こる感染症の1つです。デングウイルスを持つ蚊に刺されることで、デング熱に感染する可能性が生じます。

 

世界では、年間1億人の人々が感染している非常に怖い感染症なんです。

 

でも、日本にもたくさん蚊がいるのに、日本でデング熱の情報はあまり聞きませんよね?

 

というのも、日本には、デングウイルスを持つ蚊がいないからです。デングウイルスを持つ蚊は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの特定の蚊で、主に熱帯地域に生息しています。以下の写真からもわかるように、日本には基本的に該当の蚊がいないため、デング熱の脅威は、基本的にはないのです。(写真はNID 国立感染症研究所より)

 

 

しかし、東南アジアや中米には、デングウイルスを持つ蚊が多く生息しています。フィリピンもしかり。デング熱ウイルスを持つ多くの蚊が生息しているため、気をつけなければデング熱に感染してしまうのです。

 

フィリピンに住む人、もしくは、フィリピンに来られる方は、ぜひ気をつけたい病気の1つです。

 

デング熱の症状とは

では、デング熱にかかるとどのような症状が現れるのでしょうか。

まず、デングウイルスを持つ蚊に刺されたからといって、必ずしもデング熱が発症するわけではありません。約50~80%は不顕性感染、つまり発症しないという状態です。

 

しかし、残りの50~20%でデング熱が発症します。デング熱には、比較的軽症の「デング熱」と重症の「デング出血熱」があります。それぞれの症状について紹介します。

 

比較的軽症の「デング熱」の症状

多くの人々が経験するのが、比較的軽症の「デング熱」と呼ばれる感染症です。感染3~7日後、突然の発熱が始まります。その後、頭痛(特に眼窩痛)、筋肉痛、関節痛が発生します。食欲不振、腹痛、便秘などの症状が発生することもあります。

 

デング熱に典型的な症状は、発症後3~4日後に発生する、胸部・体幹を中心とした発疹です。赤い発疹が大量に現れます。その後発疹は徐々に広がり、四肢や顔に広がっていきます(写真はNID 国立感染症研究所より)

基本的には、一週間ほど症状が続いたのち、発疹や体調不良が消えていき、通常に戻ると言われています。

 

しかしながら、発症者の証言によると、通常のデング熱であっても、かなりのかゆみが伴うとのこと。できる限り、デング熱にかからないようにするのがベターといえます。

 

重症の「デング出血熱」の症状

感染経路は通常のデング熱と同じですが、一部の患者に現れる重症の症状が「デング出血熱」です。血漿漏出と出血傾向を主症状とする病気で、場合によっては死につながることもあります。多量の発汗と四肢の冷え込みがみられ、胸水や腹水が発生します。

 

また、名前のように、鼻出血・強化感出血等が見られる場合もあります。体を流れる血流の量が急激に減少することで、循環血液量減少性ショック(hypovolemic shock)になる可能性もあります。

 

デング出血熱が怖いのは、デング熱が治りかけた際に発症すと言うこと。発熱が終わり、症状が戻ってきたなという時に急に悪化するため、デング熱に安心しかけた際に起こるのが特徴。デング熱は最後まで気が抜けない病気なのです。

 

 

フィリピンにおけるデング熱の状況

フィリピンは、デング熱の発症が非常に多い国の1つです。フィリピン保健省によれば、2012~2016年の国内発症例の年平均は185,008件で、死亡例は732件、死亡率は0.39%と報告されています。

 

フィリピンでは、デング熱への感染を減らすことを国の重要政策の1つに置いており、2020年までにデング熱患者を25%減少させることを目標としています。しかし、蚊の繁殖が抑えられないのが現状で、毎年多くのデング熱患者がいるのが現状。2019年には近年で最高レベルの感染者数を記録しており、減少どころか増えている状態なのです(参照)。

 

フィリピンは1年中暑い国ですが、デング熱が大量に発生する時期は6~12月です。というのも、蚊は水辺に卵を産み付け大量増殖するので、梅雨の時期に増えます。フィリピンの主な梅雨は6月ですので、6月もしくは6月以降にデングウイルスを持つ蚊が大量発生します。2020年は、6月以降も雨が多い日が続いており、現在、蚊が大量増殖しているようです。

 

ちなみに、私たちの家にも、8月に入ってからかなりの蚊が出現しています。地元ニュースでもデング熱関連の情報が活発になっていることから、2020年のデング熱フィーバーはこれからやってくる可能性があります。

 

 

フィリピンでデング熱を防ぐためにすべきこと

DOHは、フィリピンでデング熱を防ぐために行うことについて紹介しています。

蚊が増殖しそうな場所を作らない

1つめは、蚊が増殖しそうな場所を作らないことです。蚊は、水があるところに卵を産みますので、部屋の中や家の周辺に、水がたまりそうな場所を作らないようにしましょう。私が住むダバオでは、午後4時のルール(4pmルール)というのがあり、毎日午後4時になると家と周辺をクリーニングし、蚊の増殖を抑えようという運動があります。

 

室内で蚊が増殖してしまうと、危険度が一気に増しますので、定期的なクリーニングを心がけましょう。

 

蚊に刺されることを防ぐ

できる限り長袖長ズボンで外出したり、露出する部分には蚊が嫌いなクリームなどを塗ることで蚊に刺されることを防ぐことができます。このあたりは、薬局などに行くとさまざまなグッズが売っていますので、調べてみるとよいでしょう。

 

もしものための駆けつけ病院を準備しておく

どれだけ気をつけていても、デング熱にかかってしまうことはあります。そのため、デング熱かなと思った際に、すぐに相談できる病院を準備しておきましょう。特に2020年はコロナウイルスとも相まって、デング熱を相談できる病院が限られていたり、予想以上に時間がかかったりすることもありますので、地域の情報ニュースで確認したり、詳しい人に相談するなどして、もしもの病院を準備しておきましょう。

 

定期的な消毒

フィリピンでは、依頼すると消毒員がやってきて、室内もしくは屋外の消毒をしてくれます。料金はかかってしまいますが、不安な方は利用するのもよいでしょう。

また、家庭レベルであれば、市販の殺虫剤も効果的。部屋を密室にした後、スプレーを吹きかけることでかなりの蚊を駆除できます。ただし、強力な殺虫剤は人間にも有害となり得るので、利用は計画的に。

 

その他、デング熱を防ぐ方法

それ以外にも、デング熱を予防するグッズは多くあります。例えば電気の通った虫殺しラケットや蚊の嫌いな臭いを発生させる装置、ダイソーなどに行けば蚊取り線香も手に入ります。蚊対策グッズが見つからない場合は、フィリピンの通販「LADAZA」や「Shopee」などで購入できますので、調べてみてください。

 

フィリピンでデング熱にかかったらどうする?

実は昨年、デング熱か?と疑う症状が出たことがあります。といっても、急激な発熱のみですが。。。発疹はなかったのですが、とりあえず病院で、デング熱の検査をしてみました。結果は陰性。

 

しかし、デング熱にかかる可能性は大いにあるので、もしかかった場合のことも想定しておくとよいでしょう。

 

デング熱は、自分で対処するのは危険な病気ですので、病院に相談するのが基本です。事前にめどを立てておいた病院に行き、診断を受けてください。

 

ちなみに私の場合は、検査費として

尿検査 120ペソ

血液検査 200ペソ

デング熱検査 1000ペソ(検査方法はただの血液検査です)

がかかりました。(別途診察費、薬費用等がかかります)

デング熱検査費は少し高めですが、保険適応がなくてもこの程度ですので、不安なら受けてみるとよいでしょう。

 

デング熱は、先にも述べたように治りかけが怖い病気ですので、個人的な判断は危険です。かならず医療機関のアドバイスに応じるようにしましょう。

 

パブリック(国立・公立・市立)病院であれば値段は安いのですが、時間がかかることと、場合によってはクオリティに不安が残ります。

快適に診断を受けたいというのでしたら、多少高くてもプライベート(私立)病院がよいかと思います。

 

ただこれは、地域の実情にもよると思いますので、ぜひ近くの人に相談してくださいね。

 

 

終わりに

本記事では、フィリピンで怖い病気の1つであるデング熱について紹介しました。ニュースを見ていると、2020年のデング熱はこれからやってくるのではないかと予想しています。

 

コロナに加えてデング熱と、不安要因が多い最近のフィリピンですが、なんとか健康に過ごしたいものです。

 

デング熱は、しっかりと予防することで、ある程度は感染リスクを減らせますので、できる対処があったら、ぜひ試して見てくださいね。

 

(他にもインフルエンザも流行りはじめたとのこと。こちらもぜひ注意を!)