英語が苦手な人のための英語入門3
~5文型を活用して文を作ってみよう!~

みなさんこんにちは。今日も英語の勉強がんばっていきましょうね。
先生、早く始めましょう!
ではまずは、前回の復習からです。
英語は、語順が大切な言語なので、語順を間違えると相手に伝わらない
日本人が、その語順を正しく学ぶために重要なのが英語の5文型
初心者は、5文型をしっかり学ぶことが英語上達の近道
思い出しましたか?では、今日はいよいよ、前回紹介した5文型を活用して、文を作っていきたいと思います。
英語5文型の活用ですね。気になりますね~!!

5文型というからには、5つあるんですが、初心者の皆さんは、始めは5つも覚える必要はありません。上の3つ、つまり、1文型、2文型、3文型だけで大丈夫です。
ははは、それなら覚えられるかも!
英語に関して、もう一つ覚えてほしい特徴があります。それは、「動詞」がものすごく重要だということです。動詞は、他の単語を決めてしまうぐらい、ものすごく強い力を持っているんです。
動詞はジャイアンみたいなものなのかな?
おっ、おもしろい例えですね。そう、動詞はジャイアンみたいなものなんです。つまり、ジャイアンが、「一緒にいろよ」と言えば一緒にいなければいけない。でも逆に、ジャイアンが、「帰れよ」と言えば、そこにいてはいけない。
先生、よくわかりませんわ。
そうですね。例えを出してみましょう。
例えば、食べるという動詞は、ジャイアンの「一緒にいろよ」バージョンなんです。だから、食べるという動詞を使うためには、一緒にいなければならないのです。何がでしょう?
ジャイアンといつも一緒にいるのは・・・スネ夫かな?
ナイスな回答です。そうですね。スネ夫、いいですね。ジャイアンの命令には逆らえませんからね。でも、英語の世界では、スネ夫のことを、「目的語」と呼ぶんです。
つまり、「一緒にいろよ」バージョンのジャイアン(動詞)を使った場合は、スネ夫(目的語)はそばにいなければいけない。
でも、「帰れよ」バージョンのジャイアン(動詞)を使った場合は、スネ夫(目的語)は・・・???
そこにいてはいけない??帰らないといけない??
その通りです。ジャイアンは独りでいたいのです。スネ夫はそこにいてはいけません。
少しずつ、英語に近づけていきますね。
「一緒にいろよ」バージョンの動詞(ジャイアン)のことを、「他動詞」といいます。
「帰れよ」バージョンの動詞(ジャイアン)のことを、「自動詞」といいます。
「他動詞」を使う場合には、近くに目的語(スネ夫)が必要なのです。
「自動詞」を使う場合には、目的語(スネ夫)は必要ありません。むしろ、あってはいけないのです。
ここまではわかりましたか?
寂しがりやの動詞と、自立した動詞があるってことね!
まさしくその通りです。
「自動詞」は、名前の通り、自分だけで大丈夫な動詞です。他には何もいりません。
「他動詞」は、寂しがりや、とは少し違うかもしれませんが、他の何か、つまり「目的語」が必要なのです。
でも先生、これが5文型と一体なんのつながりがあるんですか?
いい質問ですね。実はこれは、5文型の中の、1文型と3文型に関わってくるのです。
1文型は、S(主語)+V(動詞)です。
3文型は、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)です。
この違いは、何だと思いますか?
もしかして、ジャイアン(動詞)の違い???
その通りです!動詞が「自動詞」であるのか、もしくは「他動詞」であるのか、それだけの違いなんです。
英語は、語順が大事だといいましたね。語順は基本的には変えられません。最初に来るものは、いつも「主語」。私、僕、彼、きみ、などですね。とりあえず今日は、「私」を示す、「I」を使ってみましょう。
主語であるIの後に来るのは???
もちろん、動詞ですね!でも、「自動詞」と「他動詞」があるから、どうすればいいのでしょうか。
心配しないでください。まずはあなたが伝えたいことを表す動詞を、ポンっとおいてみてください。例えば、まなぶくん、今のあなたの頭の中の気持ちを教えてください。
そうだな。おなかが減ってるから・・・何か食べたい。
食べる。いいですね。食べるという動詞は、「eat」です。シンプルに、「私はクッキーを食べる」という文を作ってみましょう。
まずは、最初に置くのは主語だから、
I
次に来るのはいつも動詞だから、
I eat
これで完成でしょうか?
eat が自動詞なのか、他動詞なのかが問題ですわね。
すばらしい!その通りです。実は「食べる」という動詞「eat」は他動詞です。つまり???
目的語がいるよねー
その通りです。今回の目的語は・・・実際に食べるもの・・・「クッキー」です。
つまり、
I eat a cookie.
というのが正しい回答です。これで1文作れましたね。
次は・・・まなぶ君、今の気持ちは???
うーん、疲れてきたから、寝たいかな。
寝る、いいですね。「寝る」は英語で「sleep」です。
I sleep…
これはどうでしょうか?
先生、sleepは、自動詞ですか?他動詞ですか?
素晴らしい質問です。sleepは、「自動詞」です。
なら・・・
I sleep.
完成だ!!
正解! I sleep. は私は眠る、という意味の完璧な文になります。
自動詞と他動詞を理解すれば、短い文を作成するのは簡単そうですね。
でも先生、「自動詞」と「他動詞」って、どうやって見分ければいいの?いつも先生が近くにいるわけじゃないし。
すばらしい質問です。そう、「自動詞」と「他動詞」を見分けるための、あるコツがあるのです。これを理解すれば、この動詞が「自動詞」か、もしくは「他動詞」かが、すぐにわかるようになりますよ。
※「自動詞」と「他動詞」の両方のバージョンを持つ動詞も多くありますが、今はあまり深く考えなくていいです。
そのコツ、気になりますね~!!
でも、今日の勉強はここまで。
はかせ、今日の復習お願いします。
わしの出番じゃな。この瞬間を待っとったぞ!
動詞は、とっても強い影響力を持っている。
動詞には、「自動詞」と「他動詞」がある。
「自動詞」の場合はそれで終わり。他動詞の場合は「目的語」が必要。
はかせ、ありがとうございます。
次回は、「自動詞」と「他動詞」の見分け方を勉強していきます。5文型の中の1文型と3文型を見分けるために、とっても重要です。ぜひ頑張って勉強しましょうね。
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