フィリピンのホーリーウィーク(Holy week)とは?祝日の意味まで徹底紹介!

フィリピンのホーリーウィーク(Holy week)とは?祝日の意味まで徹底紹介!

フィリピンでは、4月にホーリーウィーク(Holy week)と呼ばれる大型連休があります。

 

このホーリーウィークの期間中、多くのレストランや銀行、スーパーマーケットなど、さまざまな店舗が閉まった状態となります。定かではありませんが、フードパンダも利用できないのではないかといううわさです。

 

語学学校もしかり。多くの語学学校は、ホーリーウィークの間は営業を停止しますので、短期の留学の際には避けたい時期の1つですね。

 

しかし、フィリピン好きの中には、「ホーリーウィーク」という名前は知っていても、祝日の意味までは知らない人が多いのではないでしょうか?そこで本記事は、ホーリーウィークとは何か?という疑問を持ったフィリピン愛好家の皆様のために、ホーリーウィークの意味を丁寧に解説します。

 

 

フィリピンのホーリーウィーク(Holy week)とは

フィリピンにおけるホーリーウィークとは、フィリピンの3つの祝日が連なってできた期間のことを指します。3つの祝日とは、

・Maundy Thursday(木曜日)

・Good Friday(金曜日)

・Black Saturday(土曜日)

ですね。

 

実は、一般的なホーリーウィークは、「ウィーク」という名前からもわかるように1週間です。月曜日から土曜日までですね。しかし、その中でも木、金、土の3日間を「聖なる3日間」と呼び、フィリピン人はとても大切にしているのです。そのため、フィリピンでは木曜日から土曜日までの3日間をホーリーウィークと呼ぶことが多いのですが、厳密にいえば、ホーリーウィークは月曜日から始まっているともいえます。

 

では、何のためのホーリーウィークなのでしょうか。

 

それはイースター(Easter)のためです。イースター?日本ではあまりなじみがないですね。では、「復活祭」と言ったらどうでしょうか?なんとなく、何かに関係しているのがわかると思います。

 

そうです。このホーリーウィークは、「キリスト教」に関連した一大イベントなのです。特に、キリスト教の中でもカトリックに属する人たちとって、とっても重要な日なのですね。

 

イースターとは、「復活祭」という名前からもわかるように、イエスキリストの復活をお祝いする日です。

 

イエスキリストは、弟子の一人に裏切られ、処刑されます。しかし、処刑から3日後、見事に復活を遂げます。その復活を祝う日がイースターというわけです。

 

気を付けなければならないのは、イースターはホーリーウィークには入りません。ホーリーウィークはイースターに向けた準備の期間のようなものです。

ホーリーウィーク(3日間)⇒イースター(←1番大事)

という感じですね。

 

キリスト教においてイエスは神ですので、神が復活した日をみんなで盛大にお祝いしようというのがイースターおよびホーリーウィークです。

 

ちなみに、イースターは一度死んだキリストがよみがえった日です。ではキリストが赤ちゃんとして生まれた日は?それがクリスマスです。つまりキリスト教徒にとって、イースターとはクリスマスと同じぐらい、いや、クリスマス以上に大切な日ともいえるのです。

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ホーリーウィークの日程の決め方

実はホーリーウィークは、日本の祝日のように、日にちが決まってわけではありません。イースターは、年によって日付が変わる「移動祝日」といわれており、イースターの前の3日間がホーリーウィークとなります。イースターとホーリーウィークの日程によって、フィリピン国内の他の祝日の日程が決まります。それぐらいフィリピン人にとっては重要な期間なんです。

 

ではどうやって決めるかといえば、満月です。イースターの日付は「春分の日の後の、最初の満月の日の翌日曜日」と決められています(これについては諸説ありますので、詳しくはご自身でお調べください)。

 

そのため、2019年はホーリーウィークが4月18~20日、イースターが4月21日であったのに対し、2020年はホーリーウィークが4月9~11日、イースターが4月12日と10日ほど違いが出てくることもあるのです。ちなみに2021年は、イースターが4月4日になる予定で、ホーリーウィークは4月1~3日ですね。

 

フィリピン向けのブログの中には、大型連休だ~!とイースターをホーリーウィークに含んで記載しているものもありますが、フィリピン人はホーリーウィークとイースターをしっかりと区別していますので注意が必要です。

 

 

ホーリーウィークは具体的に何をするの?

ホーリーウィークは3日間あるわけですが、その1日1日の過ごし方があります。近年では、これらをしっかりと守る人は減ってきましたが、信仰心の高いキリスト教信者、とくに伝統的行事を重んじるカトリック教徒は、比較的以下の内容を守っているようです。

※儀式は、宗派や地域によりさまざまですので、あくまでも一例とお考え下さい

 

「聖木曜日」に行う「洗足式」

「聖木曜」は、イエス・キリストと弟子たちが最後に食事をしたとされる「最後の晩餐」の日です。イエス・キリストが最後の晩餐にて、弟子たちの足を洗ったとされることから、神父に足を洗ってもらったり、家族同士で足を洗いあったりする「洗足式」が行われます。

 

「聖金曜日」に行う「断食」と「受難劇」

「聖金曜日」は、イエスが十字架に縛られ、焼き殺された日を意味します。それになぞらえ、聖金曜日には「断食」をする習慣があります。しかし、完全な断食ではなく、一部の制限を設けた断食が行われているようです。また、イエス・キリストの死亡になぞらえ、フィリピンのマニラなどでは「受難劇」と呼ばれる大規模な劇が行われます。これは、知らない人からすると暴動のようにも見えますが、ホーリーウィークと強いつながりがある宗教的なイベントなのです。

※ただし、この日を狙ったテロの可能性がありますので、見学はお勧めしません。

 

「聖土曜日」は神の復活を願って自粛

イエス・キリストは、殺される前に、私は3日後によみがえる、と何度も繰り返していたといいます。「聖土曜日」は、キリストが殺された2日目にあたりますが、人々は、キリストの復活を心から願っています。しかし、キリストが死亡している時期であるということから、この日にお祝いなどの特別なイベント(結婚式など)は行われません。また、カトリックの教会は、祭壇布などの華やかな装飾をいったん取り払い、イエスが眠りについていることを表す習慣があります。その代わり人々は、神の復活を祈るわけです。

 

イースター「復活祭」

そして3日目、イースター「復活祭」です。神が復活したことを盛大に祝うわけです。イースターについてはまた別の記事で書きますね。

 

 

日本人がホーリーウィークをフィリピンで過ごすうえで気を付けること

最後に、日本人がホーリーウィークをフィリピンで過ごすうえで気を付けたいことを紹介します。

 

レストラン、スーパー、銀行などは休み。ショッピングモールも営業時間変更

レストラン、スーパーマーケットなど、生活に必須のお店であっても、閉まることが多いです。また、ショッピングモールも臨時休業および時間短縮営業になることが多いので、事前に情報を仕入れることが重要ですね。タクシー、ジプニーなどの数も激減します。語学学校もホーリーウィークには閉まることが多いと思いますので、事前の確認をしっかりしておくとよいでしょう。

※私の住むダバオでは、マクドナルドや中国料理店など、海外資本のお店は営業していました

 

イベントに参加する際は最大限の注意を

ホーリーウィークはキリスト教に強く関連したイベントですので、イベントを狙ったテロなどが他の時期に比べ起こりやすいのも特徴の1つです。在フィリピン日本国大使館からも、ホーリーウィーク中の外出には特に注意を払うよう、注意喚起が出たこともあります(参照)。独特なイベントが魅力的な一方、危険についても十分留意しましょう。

※2020年はコロナウイルスの感染拡大により、イベント関連はほぼ中止です

 

現地の人々の生活を尊重する

ホーリーウィーク中は、街中がびっくりするほど静かになります。しかし、これには理由があってそうしているわけで、そんな中でバカ騒ぎなどをしていると、フィリピン人から大きな批判を浴びることになります。ホーリーウィークはフィリピン人にとってとても大切な期間ですので、それを尊重しつつ過ごしてくださいね。

 

終わりに

キリスト教と非常に強いつながりがあるホーリーウィークですが、無宗教の人が多い日本人にとっては、少し理解しづらい習慣かもしれません。しかし、フィリピン人にとって、このホーリーウィーク、そしてその後のイースターは非常に大切なものです。さまざまな文化の形があるなと考えさせられます。

 

今回は、ホーリーウィーク、とくに「聖なる3日間」と呼ばれる3つの祝日について紹介しました。もしこの記事で、フィリピンのホーリーウィークについての理解が高まったら嬉しい限りです。私もホーリーウィークに備えて、少し買い出しをしてきたいと思います。また余裕があればフィリピンのイースターについても書きたいと思いますので、また遊びに来てくださいね♪

 

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