フィリピンで過ごすクリスマス。クリスマスとはそもそも何?

フィリピンで過ごすクリスマス。クリスマスとはそもそも何?

12月に入り、私が住むフィリピンのダバオも、クリスマスムード真っ盛り。

日本人にとって、クリスマスは特別な日です。

子どもにとってはサンタさんからプレゼントをもらえる日。大人になると、恋人とハッピーに過ごして勝ち組になるのか、それとも負け組として家でひきこもるのか。

 

日本ではそんなイメージが強いクリスマスですが、キリスト教の多いフィリピンでは、クリスマスは非常に重要な意味を持った日なんです。

本記事では、クリスマスとはそもそも何なのか、そして、フィリピンのクリスマスの特徴について紹介します。

クリスマスとはそもそも何?

クリスマスとはそもそも何の日か、みなさんご存じですか?知らない?

心配しないでください。私も知りませんでした。

 

彼女に、「クリスマスって何の日?」と聞いたら、

イエス・キリストが生まれた日だよ、と教えてくれました。

 

とんちんかんな私は、

赤ちゃんとして生まれた日?それとも生き返った日?とさらに質問。

できる彼女は、一枚の写真を送ってくれました。それがこちら(写真の参照元)。

何ともわかりやすい。

 

そう、クリスマスとは、イエス・キリストが、赤ちゃんとして生を受けた日なのです。

しかし、ここでひとつ問題が・・・

実は、聖書および関係書類において、イエス・キリストの誕生日は、明らかにされていないのです。

 

しかも、イエス・キリストが生まれた日は、12月25日ではない、という情報のほうが有力なのです。しかし、昔の人が、12月25日をイエス・キリストの誕生日として設定しました。その真偽はわかりませんが、キリスト教の人々にとっては、大切なことはその日が聖なる日であると信じること。

それ以来、12月25日はイエス・キリストが生まれた日になりました。イエス・キリストは、のちにキリスト教において神様となります。そのため、神様が生まれた日であるクリスマスを皆で盛大に祝うのです。

 

クリスマスは、イエス・キリストが生を受けた日。わかりましたね?

 

クリスマスにクリスマスツリーを飾るのはなぜ?

クリスマスツリーを飾る由来は、16世紀に遡ります。この時代に、ルターがクリスマスツリーを考案しました。ルターという名前、みなさんも耳にしたことがあると思います。宗教改革により、プロテスタントを作った第一人者ともいわれる人物です。詳しく知りたい方は、ぜひこの動画を見てください。

中田敦彦さんのYouTube大学です。様々な情報をとってもわかりやすく説明してくれているので、私も頻繁に利用させていただいています。

そんなルターが、礼拝の帰りに、木々の間にきらめく星々を見つけました。ルターは、この美しさを子どもたちに伝えようと思い、モミの木を使って再現しました。これがクリスマスツリーの元となったと言われています。

礼拝の後だったことから、クリスマスツリーは、イエス・キリストの誕生日であるクリスマスと容易に結びつきました。そのため、クリスマスにはクリスマスツリーを飾ることが定番になったのです(こちらはあくまでも一説であって、さまざまな説があるのが現状です)。

 
 

フィリピンのクリスマスの特徴とは

そんな特別な意味を持ったクリスマス。上記でも述べたように、フィリピンでは特別な日です。外務省のデータによれば、フィリピンでは国民の93%がキリスト教だと報告されています。そのため、クリスマスは自然と一大イベントになります。では、フィリピンのクリスマスはどんな特徴があるのでしょうか。

berのつく月(バーマンス)からクリスマスモードが始まる

日本では、10月31日のハロウィンが終わると、クリスマスの雰囲気が徐々に高まってきます。そのため、11月と12月がクリスマスシーズンと考える方が多いでしょう。

 

しかし、フィリピンのクリスマスは、もっと早くから始まります。フィリピンでは、berのつく月はクリスマスシーズンとして認識されるため、Septemberの「9月」からクリスマスモードが始まります。友達と「メリークリスマス」とあいさつをし、街中ではクリスマスソングが流れだします。

 

そして12月になると、その勢いはさらに加速。なぜか12月は外出する人が増え、町中のモールが人で賑わい、交通渋滞がひどくなります。でも、みんな気にしません。なぜなら、もうすぐクリスマスだから!12月は、フィリピン人が最高にハッピーになる月なのです。

 

また、クリスマスの1週間前から、朝の4時に教会に行き、祈りを捧げます。これは、フィリピン人全員というわけではありませんが、多くの人が早起きをして教会に向かいます。朝4時に多くの人々が道路を歩いている光景は非常に不思議ですが、フィリピン人たちは、眠たい目をこすって教会に向かうのです。

 

そして、クリスマスモードは、12月25日では終わりません。1月にかけて続き、そして徐々に落ち着いていきます。

 

フィリピン人のボーナス「13か月手当」が支給。それを豪勢に使い切る!

フィリピンで会社勤めをしている人は、日本のボーナスのように、13か月手当というものが12月にもらえます。約1か月分の給料がもらえるのです。

 

これがなぜ12月に支給されるのかは、わかりますよね。もちろんクリスマスがあるからです。クリスマスでは、豪勢な食べ物と家族や自分へのご褒美など、多くのお金が飛んでいきます。そのため、この13か月手当は12月に支払われる必要があるのです。

 

フィリピン人はこの13か月手当を、ぱぁー!!と使います。日本人のように、貯金はしません。自分、そして家族や友達のために、惜しげもなく使うのです。普段貯金を頑張っている人も、12月だけは別。お金も贅沢に使いつつ、楽しい12月を過ごします。

 

 

クリスマスは、イエス・キリストへの感謝と、家族への感謝の日

そして、12月24日と25日がやってきます。この2つ間は、12月の中でも特別です。基本的にはお店やモールは閉まったり、時間短縮されたりします。では、どこで過ごすのか?

 

家で家族と一緒に過ごすのです。クリスマスは、もちろんイエス・キリストへの感謝の気持ちを示す日です。しかし、それと同時に、家族と一緒に幸せに暮らせることへの感謝を祝うのです。そのため、カップルであっても、どちらかの家の家族と一緒に過ごします。24日は男性の家、25日は女性の家という感じですね。

 

家族でおいしいものを食べ、一緒に過ごせることを感謝し、食事の後には、カラオケやゲームで楽しみます。日本では、クリスマスは恋人と過ごすのが一般的と考えられていますが、フィリピンでは家族と過ごすのが基本です。

私もクリスマスに家に招待されましたが、豪勢な子豚の丸焼き、レチョンをいただきました。

 

一方で物乞いが増えるという現状も・・・

上記のようなパーティのイメージがある一方、街では物乞いが増えるという現状もあります。大人はもちろんのこと、子どもも一緒に道ばたで立ち、お金をせがむ様子が見られます。

 

収入源のない人々の場合、少しでもクリスマスを豪華に過ごすためには、人々からお金をもらう必要があります。ある程度余裕のある人は、クリスマスだからと気持ちが緩み、お金をあげる確率が高まることも影響しているのでしょう。

 

お金をあげるかどうかは、最終的には個人の判断となりますが、フィリピンの深い闇とも関係しているため、できればよく考えて対応することをおすすめします。(ストリートチルドレン関連の記事はこちら

終わりに

いかがでしたか。

 

日本のクリスマスも素敵ですが、フィリピンのクリスマスは、とってもエネルギッシュで、しかし、家族への感謝の気持ちも忘れないという、とてもすばらしいものです。

 

12月にフィリピンに来たことがない人は、ぜひ一度、フィリピンのクリスマスを体験しにいらしてください。きっと、あなたのクリスマスの価値観が大きく変わることでしょう。