フィリピンの語学学校が大量閉校!?
フィリピン留学はどこへ行く?

フィリピンの語学学校が大量閉校!?<br>フィリピン留学はどこへ行く?

最近、フィリピン国内にある英語の語学学校が、大量に閉校しています(一部廃校)。
これの一番の理由は、もちろん現在猛威を振るっている新型コロナウイルスの拡大です。

 

フィリピンでは現在、外国人の入国を実質停止していますので、
フィリピン以外の人々を顧客とする語学学校は、経営が一切できない状態になっています。

 

しかし、今回の騒動で気になるのは、経営難で閉校を決めた語学学校だけでなく、
政府から閉校、営業停止を言い渡された語学学校が大量に存在していること。

 

一体、何が起こっているのでしょうか?

 

本記事では、フィリピンの語学学校が現在置かれている状況とともに、
フィリピンにおける語学学校の将来について考察します。

※あくまでも個人的な考察になりますのでご理解ください。

 

フィリピンの語学学校が閉校により極度の経営難に。

以前の記事でも紹介しましたが、
現在フィリピンは、海外からの入国をほぼ完全に禁止しています。

フィリピンが新型コロナウイルスで入国禁止に。解除はいつ?入国はいつから?

フィリピンの語学学校が行っているいわゆる「フィリピン留学」は、
日本や韓国、台湾、中国などに住む人たちをフィリピンに招き、
徹底的に英語を指導するというインバウンド型の経営モデルですので、
現在、新しい生徒を一切獲得できない状態なんですね。

 

また、フィリピン政府は出国すらも制限するという通知を一時出しましたので、
母国に帰れなくなると心配した生徒たちは、3月中旬ごろ、一斉に帰国しました。

 

かつ、フィリピンのほとんどの地域においてロックダウンが行われ、
人と人が至近距離で会話する可能性のあるビジネスはすべて禁止されました。

 

ということで、フィリピンに残った生徒たちに対しても授業ができなくなったわけです。

 

つまり、語学学校の収入は、ほぼゼロになったということですね。

 

しかし、ゼロならまだ耐えられます。

収入がゼロの中で、スタッフへの給料の支払いや設備の維持費、
学校登録料などなど、多くのお金が流れていきます。

 

そして最終的には、閉校せざるを得ない。それが現在の状況です。

現在、フィリピンの語学学校は、非常に苦しい状況に追い込まれています。

 

政府のテコ入れによって閉校・営業停止になった語学学校

しかし、今回のフィリピン語学留学は、それだけでは終わりませんでした。

何が起こったかというと、政府のテコ入れによって、
日本人や韓国人資本の語学学校が、大量に営業停止にさせられたのです。

これは一体、何が起こっているのでしょうか。

 

フィリピンに住んでいるものであれば、3月上旬当たり(3月8日ごろ)から、
今後フィリピンでコロナウイルスが拡大し、
政府が大規模な対策をとることは容易に想像ができました。

 

にもかかわらず、フィリピンではコロナウイルスが拡大していないことを広く宣伝し、
それ以降に多くの生徒を受け入れてしまった学校もあったのです。

 

実際、3月中旬ごろ、セブ島には多くの語学留学生が滞在していました。

 

フィリピンにいる人たちであれば、3月10~12日ごろの政府からの通達を見れば、
今後フィリピンがどのような状況になるのかは一目瞭然です。

 

にもかかわらず、生徒たちを帰国させずに授業を続ける方向性を示したり、
キャンセル料を払えないことを口実に滞在させようとした学校が多数ありました。
さらには、その時期に、フィリピンは安全だからと生徒の入国を促した学校もあったようです。

 

上記でも述べたように、語学学校のビジネスは、各都市からの通達に従えば、
真っ先に停止すべきビジネススタイルです。

 

しかし、それを続けてしまったことから政府による介入が発生し、
多くの語学学校が強制的に閉校、もしくは停止措置という状況に追い込まれたのです。

 

営業停止により突然のキャンセルを受けた生徒たちの反応

今回のコロナウイルス騒動を受けて打撃を受けたのが語学学校だけではありません。

当然、英語の学習を予定していた生徒たちも大打撃を受けました。

 

・フィリピン留学を予定していたがキャンセル

・フィリピンに来たものの授業が受けられず、日本にも帰れない

・キャンセル料が支払われず落胆

 

など、状況は異なりますが、非常に苦しい状況に追い込まれたことでしょう。

 

今回の新型コロナウイルスについては、天災ともいえる事例であるため、
生徒側にも語学学校側にも罪はありません。

 

しかし、生徒に対し、どのように対応するかで、語学学校の評価が2分されたのは事実です。

・できる限りの返金もしくは代替案のサポート

→生徒の理解を得られたケース多数

 

・学校側に非はないため、返金サポートはできない、もしくはごく一部

→生徒の理解が得られず、SNSで袋叩き

 

このあたりは、各学校のキャンセルポリシーによるものがありますので、
一概にどちらが正解というのは難しいところです。

 

しかし、少なくとも、3月10日頃にはフィリピン政府の方向性は決まっていたため、
それ以降に積極的に生徒を受け入れてしまったり、
帰国のためのサポートを怠ってしまった語学学校は、
適切な対応ではなかったと個人的には考えています。

 

フィリピン留学の今後を考える

では、フィリピン語学留学というビジネスは間違ったモデルなのでしょうか。

個人的には、フィリピンという国にとって、フィリピン留学は、
「非常に良いビジネスモデル」だと思っています。

 

というのは、お互いの不足している部分を補える形だからです。

フィリピン人→英語力◎、収入△
日本人→英語力△、収入〇

フィリピン人は英語が堪能な人が多いですが、
英語を活用して働く仕事につける人はごく一部です。
フィリピン人からすれば、英語という特技を生かせるとてもよい場なんですね。

 

その一方で、日本人は英語力が非常に低いです。でもある程度お金持っています。

 

つまり、これがマッチすれば、フィリピン人にとってもよいビジネスになるのです。
また、留学者が増えれば、フィリピンにもお金が入ってきますしね。

 

ただ、実際のところ、多くの語学学校では、利益は経営者の懐に入り、
フィリピン人には少ない賃金しか支払われないか、
もしくは経営自体が難航している学校が多いという状況でしょうか。

 

特にセブ島の語学学校は、2010年代に急激に増え、
どうしても競い合わなければ生徒を獲得できないようになってしまいました。

その結果、語学学校はますますビジネス性が強くなり(そもそもビジネスですが)、
マーケティングに精通した語学学校が生き残っているわけです。

 

そのマーケティング戦略の1つは、留学エージェントとの強固な関係性ですね。

アフィリエイトをしているとよくわかりますが、人気の語学学校は、
広告費にものすごいお金を支払っています。

本来は、フィリピン人講師のもとにいってほしいお金が、
日本の留学エージェントやインフルエンサーたちに流れていっているのです。

ただ、先にも述べたように、学校運営はビジネスです。これは仕方がありません。

 

しかし、フィリピン人講師の満足度が低い学校では質のよい授業は受けられず、
リピーターの獲得も、口コミによる新規顧客の獲得も見込めません。

 

ではどのような学校であれば、今後生き残っていけるのでしょうか。

 

・設備投資を減らしてフィリピン人講師の給料アップできる語学学校(少なくとも20000ペソ)

・オンラインとオフラインを両立。インバウンドの波に対応できる語学学校

・ウェブマーケティングを学び、自らの力で生徒を獲得できる仕組を作る語学学校

・絶対的な質の高さにより、SNSで優れた口コミを獲得できる語学学校

・安心・安全に配慮したうえでフィリピン文化を体験できるような語学学校

 

などなどが重要となってくるのではないかと個人的には思います。

また、今後はセブ留学ではなく、治安のよい地域への留学が人気になるのではないかと考えています。派手な生活ではなく、フィリピン文化により触れられる地域ですね。

 

一方で、今後厳しくなるだろう語学学校は、

・フィリピン人講師よりも、エージェントとの関係性を大切にする語学学校

・設備投資にお金をかけすぎた語学学校

・ビジネス性を強く出しすぎる語学学校

 

などでしょうか。

 

語学学校の一番の財産は、あくまでも講師です。
そして、生徒にとって最も大切なことは、「学びの質」です。

 

これらを経営者が忘れてしまうようでは、大きな危機に陥ったときに、
乗り越えるのが難しくなってしまうかもしれませんね。

 

終わりに

今回は、新型コロナウイルスによるフィリピンの語学学校の現状について紹介しました。

個人的には、フィリピン留学は非常にすばらしいビジネスモデルだと思っていますが、
最終的には、語学学校を運営する経営者の力量次第かと思います。

(実際には素晴らしい経営者がたくさんいるのをお忘れなく)

 

私はフィリピン(とりあえずダバオ)が好きでフィリピンに住んでいますので、
今後は、フィリピン講師を大切にし、講師たちの力を最大限に発揮できるような
語学学校が増えていってくれればなと思います。

※というのも、フィリピンの語学学校の多くの講師は、様々な不満を抱えています…

 

現在フィリピンは鎖国状態になっていますが、この鎖国が解ける期日は誰にもわかりません。
もし現在すでにフィリピン留学を申し込んでいる方は、早め早めの対応をとることが重要です。

 

ぜひ、多くの日本人がフィリピン留学をきっかけに英語を身に着けてほしいと心から思っています。
新型コロナウイルスがひと段落しましたら、ぜひまたフィリピン留学をお考えください。

 

ただ、学校選びにはくれぐれもお気を付けくださいね♪♪

フィリピンの給料事情と労働法:フィリピン人の生活事情【第1弾】